HAL® 37xy
超高精度回転角度計測向け、第二世代3D HALセンサ製品ファミリ
概要
HAL 37xy製品ファミリは、ミクロナス独自のさらに改善された3D HALテクノロジを用い、高精度の回転角度計測を実現します。第一世代のセンサと比較して、角度計測エラーが30%向上しています。
HAR37xyは、シングル・ダイHAL37xyのデュアル・ダイ版で、ともに同じSOIC8パッケージで提供されます。2つのダイは完全に独立して動作するため、真の冗長性を提供します。ダイが積み重ねられたアーキテクチャにより、同じ磁界が計測され、出力信号は同期して出力されます。
テクノロジがさらに改善され、従来よりも少ない磁力、±20 mTで動作するようになりました。HAL 372xは、レシオメトリックなアナログ出力で、プルダウン、プルアップ抵抗とともに動作する断線検出機能を備えています。HAL 373xは、PWM 出力、SENT出力(SAE J2719 rev. 2010)機能を備えています。デジタル出力形式は、プログラム可能です。
HAL 37xyは、X軸成分、Y軸成分、そしてZ軸成分の磁界を計測します。長いストローク、角度、軸側面での角度計測のような位置検出に最適です。信号処理機能が2つの磁界ベクトルを組み合わせて角度を計算し、その値を出力します。動作温度範囲においてドリフトの精度が高いため、角度や直線計測において従来以上の精度を実現します。任意直線化により出力信号を必要とする出力特性にプログラム可能です。特性を不揮発性メモリにプログラミングを行い磁気回路に合わせた調整をすることができます。
センサには、フェィル・セーフを実現する自己診断機能が内蔵されています。センサは自動車ならびに産業機器向けに最適で、ジャンクション温度40 °C ~170 °Cで動作します。
HAL37xyは、超小型4ピン・リード・トランジスタ・パッケージTO92UPあるいはSOIC8で提供されます。
ブロック図 – システム・アーキテクチャ
センサには、電流スピニングによるオフセット補正をしたX軸、Y軸磁界検出のための2つの縦型ホール素子と、Z軸磁界検出のための1つの水平ホール素子を持ち、2つの磁界の信号の信号処理、、保護機能、レシオメトリック/PWM/SENT出力機能を持っています。
電流スピニングによるオフセット補正されているため、電源電圧や温度変化、あるいは外部ストレスによるエラーを最小限にします。
HAL 37xyの信号パスには2つのチャネル(CH1 、CH2 )があります。型番により3方向のうち2方向の磁界がそれぞれCH1、CH2に接続されます。
HAL37xyは軸端、あるいは軸側面で0°~360°の回転角度計測が出来るだけでなく、直線動作あるいは位置検出に使用することができます。内蔵されたキャリブレーションにより磁気システム設計を最適化します。キャリブレーション情報は内蔵されているEEPROMに保存されます。
HAL 37xyは出力電圧に変調をかけてプログラムするため、余分なピンを必要としません。