ミクロナスの提供するISO26262準拠の低消費電力、小型SOT23パッケージのホール・スイッチが市場で好評
自動車業界で要求される安全性を拡張された機能を満たすため、ミクロナスが自動車業界向けに開発したISO26262準拠のホール・スイッチ製品ファミリHAL 15xy
フライブルク発2014年12月2日
自動車ならびに産業機器向けに、革新的なセンサ・ベースのシステム・ソリューションを提供するミクロナス(SIXスイス証券取引所上場、MASN)は、本日、自動車業界向けに開発された小型ホール・スイッチが市場で好評であることを改めて発表しました。
ホール・スイッチに関してミクロナスは、1993年より市場に提供し続け、自動車向けアプリケーション向けの累計出荷個数が15億個を超えました。採用されたアプリケーションは非常に広範囲です。HAL15xy 製品ファミリは、業界で初めてのISO26262に準拠したホール・スイッチで、小型のSOT23JEDECパッケージ・サイズで、なおかつ低消費電力を実現します。自動車業界で要求される高度な安全性に対して、機能性やプロセス・モニタリングなどでその要求に応えます。.
ミクロナスのオートモーティブ担当副社長であるDirk Behrensは次のようにコメントしています。
「自動車業界で安全性が謳われるようになった10年前には誰もが予想もしなかった厳しい今日の安全性への要求に対して、ISO26262は、自動車開発そのものを変えようとしています。ミクロナスの第一世代ASIL対応ホール・スイッチは、安全性に対する市場の要求に応え、低消費電力を実現します。今後もミクロナスは、私たちのビジョンである、お客様にもっとも信頼されるセンサとコントローラのサプライヤとなるべく邁進し続けます。」
ISO26262に準拠する、ということは、HAL15xyが、ASILに対応するレベルの機能性とドキュメンテーションを提供する、ということです。このドキュメンテーションには、故障モードと診断解析(FMEDA)、安全ガイドとFITレートが含まれます。この情報は、開発工程から作成され、顧客のシステム・ソリューションにセンサを理想的な形で組み込む事ができます。故障を検出し、取り除くために、HAL15xy製品ファミリは単一箇所における故障検出率(SPFM)(またはデバイスの故障検出率)が60%以上で、ASIL Aに位置付けられる標準を満たします。センサは、ホール素子や信号処理関連の動作を監視するために、内部電圧、電流、バンド・ギャップ・リファレンス電圧、バイアス・レベルなどをモニタし、事前に定義されたリファレンス値との差を確認あるいは比較します。
これらのモニタリング機能のほか、単一箇所における故障検出率(SPFM)算出を考慮して、システムを始動させる前に内部のセンサのシグナル・パスを自己テスト機能が追加されています。他の製品とは異なり、この自己テスト機能は、SOT23 3ピン・パッケージでも追加ピンを必要とせず、デバイスが影響を受けない1.6mAという低電流で行われます。安全性を提供するために、HAL15xy は、内蔵されている故障安全ステートを介して動作が正しくないことを制御ユニットに伝えます。
HAL15xy は、業界初のISO26262準拠ホール・スイッチとなり、センサのFMEDAを顧客の診断システムに組み込むことでASIL Aあるいはより高いレベルのアプリケーションに対応します。
量産開始は2015年を予定しています。
ミクロナスは、12月11日、12日、名古屋で開催される「人とくるまのテクノロジー展2014名古屋」にてHAL15xyに関するデモを行います。(小間番号:3)