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磁気センサ

マルチ・ホールアレイを内蔵した高精度電流センサを発表

- Trade News | PR2102
  • 非侵入型、ガルバニック絶縁対応の非接触電流測定
  • 高感度線形コアベース測定および外乱磁場に強い差動コアレス測定モードの切り換え可能
  • ISO 26262 ASIL-B ready に対応およびAEC-Q100に準拠

2021年4月22日

TDK株式会社 (社長:石黒 成直)は、TDKミクロナスの製品ラインナップに電流センサ「CUR4000」を加えたことを発表します。当センサは、自動車および産業機器向けの高精度電流測定向けに開発され、非侵入型、ガルバニック絶縁対応の非接触電流測定を実現し、ハイブリッド車や電気自動車 (xEV) の高電圧システムのさらなる進化に貢献します。 線形コアベースおよび差動コアレス・アプリケーション用のさまざまな設定モードを備えているため、高出力バッテリ監視アプリケーションでの直流/交流電流測定および過電流検出に適しており、最大2000Aの動的電流範囲を測定できます。*

量産は、2021年の第2四半期を予定しており、サンプルは既に提供可能です。

CUR 4000の線形モードでは、6つのホールアレイを使用し、磁場コンセントレータと組み合わせることにより高感度で電流を測定します。 差動モードでは、コアレスでシールドを用いることなく外乱磁場に強いシステム設計が可能になります。 マルチ・ホールアレイ全体の出力オフセット温度ドリフトは、±0.05%FS未満です。さらに、ヒステリシスのない出力信号を提供します。 ±0.2%FSの非線形誤差と±0.005%FSのノイズ特性により、最大8kHzの信号帯域幅で高精度な電流測定が可能です。

CUR4000は実績のあるホールセンサ技術を用いて開発しています。温度に依存するゲインやオフセットなどの主要な特性は、不揮発性メモリをプログラムすることで磁気回路に合わせて調整することが可能です。CUR 4000は、ISO 26262のSEooCに準拠して開発されており、オンボード自己診断機能を備えたASIL-B readyに対応しています。冗長技術あるいは他の電流測定技術と組み合わせることで、より高いASILレベルの電流センサ・モジュール開発を可能にします。

CUR 4000は、スルーホール・パッケージと比較して組み立てが簡単な、小型8ピン表面実装タイプのSOIC-8パッケージで提供されます。

用語集

  • xEV = 電動車 (BEV, HEV, PHEV, FCEV)
  • SEooC = Safety Element out of Context
  • SPI = Serial Peripheral Interface
  • SOIC = Small Outline Integrated Circuit

主要アプリケーション*

  • xEV用バッテリ監視、バッテリ遮断ユニット、 過電流検出
  • 蓄電池管理

主な特長と利点**

  • マルチ・ホールアレイ技術を用いた高感度線形コアベース電流測定
  • 高感度線形コアベース測定および外乱磁場に強い差動コアレス測定モードの切り換え可能
  • 非接触電流測定 (非侵入型)
  • 機能安全アプリケーションをサポートするASIL-B readyに対応
  • マイクロコントローラとの直接接続およびセンサ・プログラミングができるSPIインターフェース
  • スリープ・モード (低電力モード、wake-up端子で切り換え)
  • 車載温度グレード(周囲温度 – 40℃~150℃で動作)

主要データ

 
型番CUR 4000
パッケージSOIC8
出力タイプSPI
精度  ±1% 未満
動作磁束密度±100 mT
機能安全ASIL-B  ready対応
動作周囲温度– 40 °C~150°C
サンプル出荷提供中

* ターゲット・アプリケーションは一例で、システム・レベルで確認する必要があります。
** すべての動作パラメータは、実際のアプリケーションごとにお客様により検証する必要があります。

TDK 株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。 当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。 アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2020年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約107,000人です。

TDK ミクロナスについて
TDK ミクロナスは、TDKにおける磁気センサとそのCMOSプロセスへのインテグレーションのコンピテンス・センターです。TDK ミクロナスは、四半世紀以上のセンサとアクチュエータを自社一貫生産で製造してきた優れた経験を有しています。1993年、初めてのCMOSテクノロジを用いたホールセンサを発表して以来、自動車/産業機器向けに50億個を超えるセンサを出荷しました。事業本部はフライブルク・イム・ブライスガウにあります。従業員数は約1000 人です。

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