ミクロナス、小型電気モーター駆動向けに機能を集積化したHVC4223Fマイクロコントローラを発表
独自の機能集積化と無類の柔軟性を実現するミクロナスの第二世代モーター用組み込みコントローラ
フライブルク発2015年5月12日
自動車ならびに産業機器向けに、革新的なセンサ・ベースのシステム・ソリューションを提供するミクロナスは、12日、新しいHVC4223Fモーター用組み込みマイクロコントローラを発表しました。HVC4223Fは、自動車ならびに産業機器向けに、効率の良い設計で、小型でコスト・パフォーマンスの高い電気モーター駆動を可能にします。パワー・ブリッジを内蔵しているため、HVC4223Fのフットプリント・サイズは、切手の4分の1の大きさで、ブラシレスDCモーター、ブラシ付きDCモーター、ステッパ・モーターの直接駆動向けに、高集積化と柔軟性を提供します。HVC4223Fのエンジニアリング・サンプルは12日から出荷されます。
自動車で使用される電気モーターの数は増加する一方で、自動車メーカーは、スマート電気アクチュエータの導入に注目しています。ミクロナスは、その要求に応えるべく、電気モーター制御機能を集積したデバイスを提供します。それにより、空調フラップ、グリル・シャッター、ポンプ、冷却ファン、ヘッドライトの機械アクチュエータなどのアプリケーションの設計を小型化し、効率を上げ、コスト・パフォーマンスの高いアクチュエータ・ソリューションを実現させます。
ミクロナスのオートモーティブ担当副社長であるDirk Behrensは、次のようにコメントしています。
「小型6 x 6 mm のリードレスQFN40パッケージと外部部品数を最小限に抑え、ソフトウェアの開発費を抑制できる新しい組み込みコントローラは、顧客に最高のコスト・パフォーマンスを提供します。業界標準のARM Cortex-M3™コアを搭載し、最先端開発ツール・チェーンで行う設計により、新しい組み込みコントローラは、顧客の自動車向けソフトウェアの開発期間を短縮します。」
ミックスド・シグナル高耐圧CMOSテクノロジで開発・製造されるHVC 4223Fは、高度に集積化されています。仮想スターポイント・リファレンス機能を持つコンパレータ、自己診断機能、保護機能、プログラマブル・ゲイン・アンプ、A/Dコンバータ、ロード・ダンプ40 Vに対応する電圧レギュレータ、高電流で駆動する6組のハーフ・ブリッジなど、さまざまなデジタル/アナログ回路を内蔵しています。HVC 4223Fは、外部にMOSFETを必要とせず、モーターに直結可能で、外部電圧レギュレータがなくても 12 V電源から電源供給されるよう、設計されています。内部LINトランシーバは、LINバスへの直結を可能にします。搭載されているARM Cortex-M3コアは、モーターの大きさとトルクを最適化するための複雑なモーター転流方式の導入を可能にします。そのため、複雑なモーター制御必要とする小型化されたモーターのアプリケーションの設計が可能になります。
HVC 4223Fは、ニュルンベルク(ドイツ)で5月19日~21日に開催される「Sensor+Test exhibition (ホール12、小間番号302)」ならびに、パシフィコ横浜(日本)で5月20日~22日に開催される「人とくるまのテクノロジー展(小間番号198)で紹介されます。
ミクロナスについて
ミクロナスは、自動車・産業機器向けに最先端センサ・システムを提供する、半導体の設計・製造ベンダです。信頼できるビジネス・パートナーとして、インテリジェント・センサのシステム・ソリューションを提供しています。ミクロナスの幅広い種類のホールセンサや組み込みコントローラは、自動車のパワートレイン、シャーシ、エンジン制御などの自動車向けアプリケーションや、さまざまな産業機器向けアプリケーション向けに利用されています。
ミクロナスは世界の主要なカー・エレクトロニクス・メーカーと取引しています。そのほとんどのお客様が、より大きな成功を実現するために継続的なパートナーシップを希望されています。持ち株会社はチューリヒ(スイス)に、事業本部はフライブルグ(ドイツ)にあります。従業員数はグループ全体で約900人です。 ミクロナスとミクロナス製品の詳細についてはwww.micronas.tdk.com で紹介しています。
問い合わせ先
ミクロナス・ジャパン株式会社 コーポレート・コミュニケーション
電話:03-5464-1620 e-mail: Sales.Japan@micronas.com
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-15 日本薬学会長井記念館7階