ミクロナス、高性能でプログラム可能な次世代ホールスイッチ HAL1002 を発表
自動車・ハイエンド産業機器向け、周囲温度150℃までの過酷な環境にも対応し、高精度なプログラミングが可能
フライブルク発2014年3月3日
自動車ならびに産業機器向けに、革新的なセンサ・ベースのシステム・ソリューションを提供するミクロナス(SIXスイス証券取引所上場、MASN)は、本日、高性能でプログラム可能な次世代ホールスイッチ、HAL 1002 を発表しました。本ホールスイッチは、安全のため正確なスイッチング精度が要求される自動車のヘッドライトの高さ調整やブレーキ・ペダルの位置検出に最適です。HAL1002 は、8kV までの高いESD耐性を提供し、座席シートまわりのアプリケーションにも最適です。
事前にプログラムされたセンサと比較して、プログラム可能なHAL1002スイッチは、最終工程で機械的な誤差を補正することが出来るため、生産性を向上させます。 また、1つのセンサを異なるアプリケーションで使用することで製造工程の簡素化やロジスティクス、品質、製造コストの削減を実現します。
冗長性を備えた非揮発性メモリを内蔵しているため、スイッチングの閾値、ユニポーラ、ラッチなどのセンサ・タイプや、N極動作あるいはS極動作の選択、広く使われている磁石に対応するための温度係数などのカスタマイズが可能です。
HAL 1002は、他の製品と比較して、±150 mTの広範な磁力範囲で0.5%ごと最大±0.1%での精度でBonとBoffを独立して切り替えるプログラムが可能です。そのためプログラムに高い柔軟性を提供し、製造工程でもユーザがアプリケーションを調整することが可能です。
自動学習機能、TCOST (Total Compensation of System Tolerances) が2つのスイッチング閾値をプラグラム可能にします。TCOST は、12-Bit の分解能で2つのキャリブレーション・ポイント間をシステム上で計測することができます。そのため、ユーザは、センサをBoff / Bonで設定し、読み出しコマンドを与え、メモリへ正確なデジタル値をプログラムします。EEPROMのプログラムはロック・ビットが設定されない限り繰り返すことができます。
HAL 1002 は、電源電圧に変調をかけることでプログラムするため、新たにプログラミング・ピンを追加する必要がありません。
HAL 1002 は、他のミクロナス製品と同様に自動車業界の高品質への要求を満たす品質を提供し、AEC Q-100 認証も得ています。
ドキュメント、サンプル、プログラミング・ボードについては、ミクロナス、あるいは販売代理店にお問い合わせください。
ミクロナスについて
ミクロナスは、自動車・産業機器向けに最先端センサ・システムを提供する半導体の設計・製造ベンダです。信頼できるビジネス・パートナーとして、インテリジェント・センサのシステム・ソリューションを提供しています。ミクロナスのさまざまな種類のホールセンサや組み込みコントローラは、自動車や産業機器向けアプリケーション、自動車の動力伝達装置、車台フレーム、エンジン制御などに利用されています。
ミクロナスは主要なカーエレクトロニクス・メーカーと取引しています。そのほとんどのお客様がより成功を実現するために継続的なパートナーシップを希望されています。持ち株会社はチューリヒ(スイス)にあり、事業本部はフライブルグ(ドイツ)です。従業員数はグループ全体で約900人です。 ミクロナスとミクロナス製品の詳細についてはwww.micronas.tdk.com で紹介しています。