ミクロナス、ARM Cortex®-M3 マイクロプロセッサを採用
ブラシレスDCモーター向けソリューションを拡張
高精度32-bitコアにより、ワン・チップで多岐にわたるスマート・アクチュエータ・ソリューションを実現
フライブルク発2013年12月11日
自動車ならびに産業機器向けに、革新的なセンサ・ベースのシステム・ソリューションを提供するミクロナス(SIXスイス証券取引所上場、MASN)は、本日、ワン・チップで次世代ブラシレスDCモーター制御のソリューション向けに、ARM社のCortex-M3 32-bit RISCプロセッサ・ライセンスを採用することを発表しました。
高性能で予測可能な3段のパイプラインを備えているCortex-M3プロセッサは、Thumb-2命令セット、ハードウェア割り算器、シングル・サイクル乗算器などのサポート・ツールを使用することで、理想的な精度と命令実行を実現します。 さらに低レイテンシ割り込み機能、スリープ・モード、デバッグ、トレースなどのマイクロコントローラの基本的な機能のほか、最適なソフトウェア開発ツールも用意されています。
ミクロナスのオートモーティブ部門副社長であるDirk Behrensは次のように述べています。
「ARM社のCortex-M3プロセッサが、ミクロナスのスマート・アクチュエータ向け組み込みコントローラに統合されるため、ミクロナスが8051プロセッサ・ベースで実現してきたモーター駆動アプリケーションを、さらに高度の処理を必要とする新しいモーター駆動にまで拡大することができます。ソフトウェア開発もより容易になり、ワン・チップで高度かつ広範囲なスマート・アクチュエータ・ソリューションを提供することができます。」
また、ARM社のプロセッサ部門マーケティング&ストラテジ副社長であるNoel Hurley氏は、次のようにコメントを寄せています。
「ARM Cortex-M3は、小型産業機器や自動車製品向けに新たなレベルのインテリジェンス、そしてエネルギーの効率的な制御を可能にします。われわれは、ミクロナスをパートナーとして密に協業し、産業、自動車など、幅広いアプリケーション向けに改善を進めていきます。」
自動車ならびに産業機器向けに使用されているミクロナスの組み込みコントローラは、ワン・チップで、必要な周辺機器を内蔵し、直接駆動を実現する高耐圧コントローラです。コンパレータ、診断機能、保護機能、プログラム可能なアンプ、A/D変換器、通信インターフェース、12Vの直接駆動など、さまざまなデジタル、アナログ回路、パワー・ブリッジを内蔵しています。そのため重量や面積に制限のあるアプリケーション向けに、小型でコスト効率の高いモーター・システム設計を可能にします。
様々な通信インターフェースのサポートを予定していて、HAL 2xy、HAL 5xyスイッチ、あるいは2D回転エンコーダ製品ファミリと併用したセンサ付き、あるいはセンサレスなど多彩なセンサ・モードで動作させることができます。ミクロナスのスマート・アクチュエータ・ソリューションは、DCモーター駆動、ファン、ポンプなどに採用されています。
ミクロナスについて
ミクロナスは、自動車・産業機器向けに最先端センサ・システムを提供する半導体の設計・製造ベンダです。信頼できるビジネス・パートナーとして、インテリジェント・センサのシステム・ソリューションを提供しています。ミクロナスのさまざまな種類のホールセンサや組み込みコントローラは、自動車や産業機器向けアプリケーション、自動車の動力伝達装置、車台フレーム、エンジン制御などに利用されています。
ミクロナスは主要なカーエレクトロニクス・メーカーと取引しています。そのほとんどのお客様がより成功を実現するために継続的なパートナーシップを希望されています。持ち株会社はチューリヒ(スイス)にあり、事業本部はフライブルグ(ドイツ)です。従業員数はグループ全体で約900人です。
ミクロナスとミクロナス製品の詳細についてはwww.micronas.tdk.com で紹介しています。