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磁気センサ

外乱磁場補正機能を備え、アナログ及びスイッチ出力を持つ新しいデュアルダイ3D位置センサを発表

- Trade News | PR2401
  • HAR 3920-2100(デュアルダイ)は、外乱磁界補正機能を備えたレシオメトリックアナログ及びスイッチ出力をサポートする高精度な位置検出ホールセンサ
  • ASIL-C対応製品で、ASIL-Dが要求される車載の安全関連システムにも搭載可能
  • アクセル又はブレーキペダルの位置検知、クラッチ位置検出、非接触ポテンショメータ及びスロットルバルブ位置計測などの車載用アプリケーションに最適 **

2024年3月14日

TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、ミクロナスブランドの自動車及び産業機器向け3D HAL® 位置センサ製品に、新しいデュアルダイセンサ「HAR 3920-2100」* を加え、製品ポートフォリオをさらに拡充します。
本製品は、外乱磁界が存在する使用環境下においても、高精度な直動計測及び角度検知が可能です。また、ISO 26262に準拠して開発され、ASIL Cに対応しているため、ASIL Dを要求する車載の安全関連システムにも搭載することが可能です。最適なアプリケーションとしては、アクセル又はブレーキペダルの位置検知、スロットルバルブの位置検知、非接触ポテンショメータなどが挙げられます**。サンプルは既に提供可能で、量産は2024年4月開始を予定しています。

2つの独立したセンサ・ダイを上下に積み重ねて内蔵し、パッケージの片側のピンと電気的に接続する二重冗長設計は、本製品の特徴です。このダイを積み重ねるという構造により、同等な磁場を読み取りながら、一貫した信号出力を確保します。本センサに採用されているホールプレート配置技術により、垂直・水平方向の磁界を直接計測し、外乱磁場の影響を受けずに360°の回転及び直動の検知ができます。高精度な回転角度検知もシンプルな2極磁石を軸上(on-Axis)に配置するだけで十分です。また、外周検知(off-Axis)の場合でも、外乱磁場補正を行い、回転検知をすることが可能です。

HAR 3920は、パッシブ方式断線検出機能を備えたリニア・レシオメトリックアナログ出力を持ち、プルアップ、プルダウン抵抗の両設計をサポートする柔軟性の高い製品です。さらに、スイッチ出力(オープンドレイン)も備えており、センサが検知し演算した位置データや、シグナルパスに沿った他の情報をスイッチの信号源として活用し、オン/オフのスイッチングポイント、スイッチングロジック、スイッチング極性などをユーザーが設定できるようになっています。

オンチップ信号処理により、検出した磁界成分からダイごとに一つの角度が算出され、この値がアナログ出力信号に変換されます。ユーザーは、ゲイン、オフセット、リファレンス位置などの主要パラメータを不揮発メモリにプログラミングし、調整することもできます。

当該製品は、自動車および産業機器向けのアプリケーションに設計されており、 動作周囲温度範囲は–40℃~160℃です(電源電圧範囲に依存します)。コンパクトで多用途な当該センサは、16ピンのSSOP16 SMDパッケージで提供されます。

用語集

  • 外乱磁場補正機能: ハイブリッド車や電気自動車(xEV)のモーター、ハーネスなどから発生する妨害 ノイズとなる磁場の影響を受けず、安定した出力精度を実現する機能

主な用途**

  • アクセル又はブレーキペダルの位置センサ
  • スロットルバルブの位置センサ
  • 非接触ポテンショメータ

主な特長と利点

  • 外乱磁場の影響を受けずに360°回転検知及びMAX35mmまでの直動を検知可能
  • 回転を検知するモードでは、センサと磁石間のメカニカルトレランスに対して高い堅牢性を持っている
  • 設計を最適化しているため、回転を検知するアプリケーションではフィライト磁石を使用可能
  • ISO 26262 に準拠したASILC対応SEooCであり、機能安全が要求するシステムに最適(ASIL Dを要求する自動車安全関連システムに搭載可能)
  • -40℃~160℃の広い動作温度範囲に対応しており、車載アプリケーションに適している
  • 12bit レシオメトリックアナログ出力をサポート
  • スイッチ出力(オープンドレイン)を追加

主要データ***

 
型番HAR 3920-2100
パッケージSSOP16
出力フォーマットレシオメトリックアナログ
角度誤差±0.8° @ 10 mT
検出磁場範囲10 mT~200 mT(計測/セットアップモードに依存)
安全性ISO 26262準拠した開発対応

* HAL/HAR 39xyは、フラウンホーファー集積回路研究所(IlS)のライセンスを使用しています。
** 当社製品にて言及したすべての対象アプリケーションは、実現目的/機能への適合性を主張しなく、システムでのご検証が必要となります。
*** すべての動作パラメータは、実際のアプリケーションごとにお客様にてご検証いただく必要があります。

 

TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2023年3月期の売上は約2兆1,800億円、従業員総数は全世界で約103,000人です。

製品の詳細情報は https://www.micronas.tdk.com/ja/製品/アングル・センサ/hal-39xy からご参照できます。

 

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